2016年08月11日

「無の書」

伝統魔術にパラダイムシフトを引き起こした、現代魔術の新たなる視座。
「無の書」と「心霊飛行士」の二作が日本語訳で登場。

無の書 (現代魔術大系)

ピート・J・キャロル
国書刊行会
2003.11.28


「混沌魔術においては、魔術師は神や魔神といった存在を単に否定したり、未熟な超心理学を実践したりはしない。そうした実在を魔術師自らの手で創造できれば非常に有効な力を得ることができると混沌魔術では考えられている。」

著者自らの、この魔術体系の即物的な実践性を物語るかのような、過激とも思える序文で始まる本書は魔術界の異端児とも呼ばれています。

それは、本書第一部、無の書の第一章である、「МММの書」の序文を読むとさらによくわかります。

曰く、、。 「この教程では、魔術的トランス状態の訓練、ヨガに類似した心の統制の諸様式、個人のメタモルフォース、魔術の基本技法の実習を行う。」

混沌魔術においては、きらびやかな衣装を付け、呪文を唱えるのはまだまだ先のようです。
「МММの書」の後半では、かの有名な「欲望のアルファベット」の基本実習と、魔術的夢見術の訓練が待っています。

とにかく、厳しくても良いから、実践的な魔術を体験したい人にはうってつけの本です。
posted by ポンタ at 22:17 | Comment(0) | 神秘・夢見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする